ゆらめくあかりに癒される
ゆらゆらとゆれる、やさしいあかり。
和ろうそくの心地よい光は、心を落ち着け、くつろぎの空間を演出してくれます。寝る前の一時間、テレビもPCも消して、少し落とした照明で和ろうそくに光を灯してみてください。好きな音楽を聴いたり、物思いにふけってみたり。自分へのご褒美です。
石川県七尾市の老舗和ろうそくメーカーが、原料や製法は昔のままに手作りしています。家のどこに置いても馴染むシンプルだけどうつくしいデザインも人気です。
使い手の技
本当の安らぎを届けてくれる植物由来のあかり
「和ろうそく」って、他のろうそくと何が違うの?
昔から変わらない材料を使って変わらない製法で作られる、Made In Japanのろうそくが「和ろうそく」だとか。いわゆる、石油由来のパラフィンでできた”洋”ろうそくと区別するために、”和”ろうそくと呼んでいるそうです。
”洋”ろうそくと”和”ろうそくの違いは?
1. 炎の色とあかりの強さ:洋ろうそくの炎の色が白っぽいのに対して、和ろうそくは黄色い暖かい色をしています。そしてあかりが強いのも特徴です。
2. 植物由来:石油由来のパラフィンでできた蝋は、それだけでは燃焼時間が短いため、合成化学物質を加えて燃焼時間を延ばしたり、合成着色料や香料を添加したりしているものもあるそうです。植物油からできたら蝋と、和紙とイグサから作られる灯心だけでできた「和ろうそく」は、有害物質が出る心配がないので安心です。(もちろん”洋”ろうそくにも、植物油を使い、合成化学物質を一切添加していないものもあります。)
3. うつくしく長く揺れる炎:灯心の真ん中は空洞になっています。そこから空気と蝋が吸い上げられ、炎は燃え続けます。ゆらゆらと揺れる炎が幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。
和ろうそくのシンプルなフォルムの中にある、手作りならではの風合いと凛とした佇まいが気に入っています。最近のおすすめは、お風呂で和ろうそく。少しだけ贅沢な気分で湯船につかってみるのもいいかもしれませんよ。
お友達へのちょっとした贈り物や、ウェディングや出産などのお祝いにも喜ばれます。
作り手の技
炎の明るさと安定感のひみつは芯にあり!
明治25年創業以来、原料と製法はそのままで、その時の人がうつくしいと感じる「かたち」の和ろうそくを作りつづけているのは、石川県七尾市にある高澤ろうそく。
和ろうそくの歴史は古く、中国から日本に伝わったのは奈良時代。しかし、一般に広く使われ始めたのは、原材料であるうるし科のハゼの木が輸入され、四国や九州などで栽培がはじまり、仏教が広く普及した江戸時代。
1650年頃、七尾に現在でいうところの”和ろうそく業者組合”である「蝋燭座」が組織され製造がはじまる。湾の奥に位置する七尾港は、物資のあげおろしに適していたことも、七尾が和ろうそくの産地として栄える理由の一つになった。安全に原材料の蝋や和紙を取り寄せることができ、出来挙がった和ろうそくは、また船で各地へ運ばれていった。
和ろうそくは、ハゼなどの植物性の油から精製した蝋と、和紙やイグサから作られる「灯芯(とうしん)」と呼ばれる芯で出来ている。純粋な植物性だ。
芯に使われるイグサは、高さ約1mくらいにまで成長する細長い円柱形の茎が特徴の植物。茎の中にある白色の髄が、和ろうそくの灯芯になる。和ろうそくづくりは、この隋から灯芯を作るところからはじまる。
1.出来上がりのろうそくの大きさに合わせて和紙を切り揃える
2.巻き棒に和紙を巻きつける
3.2の上に隋を3~4本くるくる回しながら隙間なく巻き上げる
4.3の上に真綿を薄く引き伸ばし巻きつけ固定する
5. 巻き棒を抜く
と中心が空洞になった太い灯芯が出来上がる。
この空洞が和ろうそくをうつくしく燃やす秘密。
和ろうそくが燃えている間、常に灯芯から吸い上げた蝋と酸素が炎に供給される。それによって、最後まで大きな炎でゆらめきながら燃え続けるのだ。
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